1.1. 7月6日(金)、日本政府は、在ベトナム日本国大使館において、チエンチャウ村人民委員会との間で草の根・人間の安全保障無償資金協力「チエンチャウ村小学校拡充計画」の贈与契約の署名式を執り行った。
(1)供与金額
123,153 米ドル
(2) 要請元
チエンチャウ村人民委員会
2.案件内容
(1)チエンチャウ村小学校は、ホアビン省マイチャウ郡チエンチャウ村に位置している。チエンチャウ村は人口約5,500人、世帯数1,080の農村であり、貧困世帯数の割合は35%に達している。住民の86%は少数民族のタイ族である。主な産業は農業及び林業であり、主要農作物は、米、プラム、桃である。
(2)チエンチャウ村小学校は1997年に建設された校舎(5部屋)及び2006年に建設された校舎(3部屋、内1部屋は倉庫として使用)の合計7部屋を使って、2シフト制でかろうじて運営されている。現在、校舎内は老朽化しており、随所が危険な状態にあることから、生徒の安全や健康上の懸念が高まっていた。
(3)このような事情に鑑み、今回、チエンチャウ村人民委員会は、生徒が安全な環境の下で終日授業を受けることが出来るように、新校舎(8部屋)の建設を計画しており、日本政府としては、新校舎の建設に必要な資材等の購入のための資金を供与するものである。
3.署名式では、谷﨑泰明駐ベトナム日本国特命全権大使とハー・チョン・リュウ(Mr.Ha Trong Luu)チエンチャウ村人民委員長が贈与契約書に署名を行った。
4.署名式において谷﨑泰明大使は、「我が国の支援するこのプロジェクトによって、チエンチャウ村小学校の教育環境が大きく改善されること、また、日本とベトナムの間の友情と相互理解が益々深まることを期待します」と述べた。
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